醤油屋絵日記(2012/平成24年版 不定期更新)
---------------最終更新日:2013.1.4
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西山醤油店は、平成16年8月30日深夜、台風16号により床上70cmの高潮被害を受けました。
モーター、ポンプ、機械設備、電気系統、事務書類等々に甚大な被害がありました。
また、パソコン、デジカメ等のデジタル器機の破損、データの消失がありました。
しかしながら、被災から7年が経ち、なんとかほぼ被災前の状態にまで復旧することができました。
支援していただいた皆様に心から感謝するとともに、醤油の製造、地域防災活動に力を注ぎたいと思います。
●平成25年1月4日(金曜日/晴れ)
どっこい生きてます。
半年もサイトの更新をさぼってしまいました。
西山醤油店四代目の親父がそろそろ引退なので、6月から1カ年計画で事業継承などの引き継ぎをしているのですが、先々代あたりから実にてきとーにやってきたつけがもろに来てまして、苦労しております。
孫子の代までたたられている感じです。
後の世代に迷惑をかけないよう、きっちりしないといかんなと改めて思う今日この頃です。
●平成24年7月1日(日曜日/雨時々曇り)
このところの一日は、朝6時過ぎのカボチャとスイカの手入れに始まり、7時過ぎから発酵が進むもろみの櫂入れ。
そして醤油屋の仕事。終わったらリサイクル畑。
正直なところ、雨の降りが強い日は、朝夕ゆっくりできるのでほっとする。
休日は伸びた雑草を刈り取り、雑草堆肥にすべく小山のように積み上げる。例年通りのリサイクルライフ。
本業の醤油屋の方はなかなか厳しいので、7月から新しい配達体制になります。
土曜日がお休みとなり、醤油の配達も基本的に午前中のみとなりますので、早めのご注文をよろしくお願いします。
●平成24年6月10日(日曜日/晴れ)
一昨日8日に中国地方は梅雨入りし、今日は貴重な梅雨の合間。草取りしかない。
昨日はNHKスペシャルで『MEGAQUAKE II 日本列島“大変動期”最悪のシナリオに備えろ』第3回が放送された。
これまで観測されたM9以上の地震は、例外なく数年以内に噴火を伴っていた事実。
869年三陸沖の貞観地震(M8.3以上)、9年後に千葉沖の関東諸国地震(M7.4以上)、更に9年後に南海トラフの仁和地震(M8以上)が発生した事実。
最新の観測データと照らし合わせてみると、「歴史は繰り返す」可能性が高い。
この時代に生まれた我々は、覚悟をしてその日に備える必要がある。
●平成24年5月23日(水曜日/曇り)
連休中に苗の植え付けを終えるはずが、全壊したA.T.フィールド西側の修理に時間をとられ、畝立てして黒マルチの敷設まで。
醤油の春の仕込み中だが、がんばって10日にカボチャ、11日にごくうま茶豆、13日に房なり茶豆、17日にスイカを定植した。
醤油の仕込み、A.T.フィールド修理、黒マルチ、作物の定植、草刈りとあれこれ忙しい一月だった。
極早生品種のトップゴールドの収穫5.8kg。毎日タマネギぱくぱくのタマネギライフが続く。
醤油蔵では、初夏の陽気で昨年末仕込んだもろみが発酵し始めた。
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●平成24年4月22日(日曜日/雨時々曇り)
18日から始まった仕込みで疲れ気味。 麹の温度管理をし、醤油をしぼりつつ一日休養す。
ポット栽培の作物は順調。
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●平成24年4月16日(月曜日/晴れ)
一周忌。
●平成24年4月15日(日曜日/晴れ)
今日も朝からA.T.フィールドの修理。
仕事の合間に、倉庫に余っていた4mの木材を半分に切り、先端をとがらせ、防腐塗装をした。合計8本。
地中にあった杭の先端部分は、湿ってもろくなっていた。とりあえず、杭の固定はなんとか終わった。
驚くべき事に、ほぼ諦めていたタマネギが復活してきた。
新しい葉を伸ばし、早生品種のトップゴールドはもう収穫できそうなほどの玉もある。
よかったよかった。タマネギの生命力恐るべし。よい作物よのう。
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●平成24年4月8日(日曜日/曇り)
とにかく修理に取りかかる。
平成21年建造のA.T.フィールドは、Tの脅威を背中にひしひしと感じながらの急作業であったため、杭に防腐処理などせず、生木で地面に打ち込んでいた。
今回は作物の植え付けまで、まだ時間的余裕がある。防腐塗装(¥1,290/半額処分品)をした杭を更に鉄製アングルで補強し、打ち込むことにした。
今日のところは2本で終了。
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夜NHKスペシャルで『MEGAQUAKE II 津波はどこまで巨大化するか』が放送された。
コンピューターシミュレーションの進歩により、今日では天気予報などかなり正確に予測できるようになった。
一方で、津波の規模を左右するファクターは千変万化、先の震災で得られた貴重な知見を活かしても、なお難しい。
過去に発生した津波の痕跡と照らし合わせることでより信頼性は向上するが、それでも難しい。
もう想定外でしたは許されないので、当然津波の最大値は大きく見積もられる。
あまりに過大評価して対応を誤るのも心配だが、最悪の事態を想定し、いかに対応するか事前に考え、備えることは震災後のすべての人の課題だろう。
●平成24年4月6日(金曜日/晴れ)
醤油の2番絞りかすをリサイクル畑に運んで行ったら、そこには唖然とする光景がっ。
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A.T.フィールド西側がなぎ倒されていた。
2〜3日にかけて大暴れした爆弾低気圧の爪跡だった。
更に悲惨なことに、冬を生き延び、やっと伸び始めたタマネギの葉が切断され、散乱していた!
おいらのタマネギちゃんがーーーー!。
侵入したTかヌートリアの仕業か!
だが、冷静に観察してみると被害の及んだ場所が限られている。
どうもA.T.フィールドの波板がはずれ、強風にあおられて地表を暴れまくり、タマネギの葉をなぎ払ってしまったようだ。しくしく。
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●平成24年4月4日(水曜日/晴れ)
平成24(2012)年3月31日、南海トラフの巨大地震モデル検討会が「南海トラフの巨大地震による震度分布・津波高について(第一次報告)」を公表した。
都道府県名
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市区町村名
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基本ケース
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陸側ケース
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東側ケース
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西側ケース
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経験的手法
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最大クラス(最大値)
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中央防災会議(2003)
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岡山県
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倉敷市
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6弱
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6強
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6弱
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6弱
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6強
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6強
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5強
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都道府県名
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市区町村名
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ケース1
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ケース2
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ケース3
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ケース4
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ケース5
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ケース6
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ケース7
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ケース8
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ケース9
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ケース10
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ケース11
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最大クラス(最大値)
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中央防災会議(2003)
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岡山県
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倉敷市
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3.0
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3.1
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3.2
|
3.2
|
3.2
|
3.0
|
3.1
|
3.1
|
3.1
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3.2
|
3.2
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3.2
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3.1
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都道府県名
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ケース1
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ケース2
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ケース3
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ケース4
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ケース5
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ケース6
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ケース7
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ケース8
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ケース9
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ケース10
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ケース11
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岡山県
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235
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205
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183
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198
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191
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235
|
205
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205
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199
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189
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200
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倉敷市では最大で、震度6強。これまでの想定が5強だったので6弱を飛び越して2ランクアップ。
津波は岡山県で最高3.2m。こちらは従来の想定2.95mと2011年9月に暫定的に見直した3.30、3.64mの間の値だった。
津波高1mの岡山県への最短到達時間は、183分。この値も従来の想定と大きく違わない。
従来の想定よりも強く揺れる可能性が指摘された事から、人的被害、建造物の倒壊、液状化などの想定の見直しが必要となった。 また、耐震化や避難などの地震対策の見直しも必要と思われる。
うーん、うちの蔵はやられちゃいそうだ。
●平成24年4月1日(日曜日/晴れ)
今日から新年度。作物のポット栽培の準備をはじめる。
21:00からNHKスペシャルで『MEGAQUAKE II』が放送された。
世界最高峰の観測機器網が捉えた東日本大震災。得られた膨大なデータを次の大地震予測に役立てられるのか。
これに先立ち30日、31日深夜には『MEGAQUAKE 』が再放送された。
こちらは2010年1月10日〜3月14日の間に4集構成で放送された番組である。
第4集の『TUNAMI 襲来の悪夢』は2010年3月14日放送であった。ほぼ1年後の3月11日に東日本大震災が起こった。
この番組自体は、阪神淡路大震災の発生した1月17日にあわせて企画されたのだろうが・・・、天啓?。
●平成24年3月20日(火曜日/晴れ)
一雨ごとに暖かくなり、春が感じられる季節となりました。
大震災から1年が経ち、チャリティオークションに出品すべく、売れそうなものをさがす今日この頃。
リサイクル畑の方も、防鳥ネットを撤去し、2番絞りかすをまいて耕して準備OK。
タマネギはほぼ順調。
そろそろ今年の作物の種を買いに行こうか。
●平成24年1月22日(日曜日/晴れ)
21日
14:30消防車のサイレン。消防テレボンガイドに電話すると勇崎で建物火災。仕事をほっぽって出動準備。
14:34消防団の召集メール着信。 「柏崎分団第二部 南西30mで建物火災。」
なんじゃそりゃ?と思いつつ機庫へカブをぶっとばす。
14:37機庫到着。 なんということかすでに消防車出動済み。 すぐ裏では民家が火を噴き、煙がもうもうと上がっている。
県道を横断している消防ホースを踏まれないようにブリッジをかまし、交通整理を行う。
15:00ほぼ鎮火。
22:00まで残火処理後撤収。
22日
08:30昨日使用したホース洗いをさぼる。すまん、みんな。
10:30山陽新聞本社9階にて県民防災フォーラムに参加(ポイントはこちらに)。
13:00河田恵昭関西大学社会安全学部教授の講演会を視聴。勉強になるなー。
14:50石井正弘岡山県知事などを加えパネルディスカッション。河田先生がついてりゃ安心だ。
16:00閉会。
17:00ごろ帰宅。ICレコーダーに記録した講演を再生しつつ、要旨を反芻。勉強になるなー。
19:30豆腐と枝豆とタマネギとウインナーのカレーを食う。発泡酒もね。
こたつで寝てしまったとさ。うーさびぃ。
●平成24年1月14日(土曜日/晴れ)
午後から半休をとって東京へ行った。大学の少林寺拳法部同期の新年会なのだ。
東日本大震災以降「近くの他人より遠くの友人のために何ができるか」と強く感じていた。
「遠くの親戚より近くの他人」ということわざもあるが、苦楽を共にし、合宿では同じ釜の飯を食い、下宿を襲撃されたりしたこともあったが、そんな友人たちとのつながりは時間と距離を超えて大切にしたいと思う。
というわけで、東日本大震災以降関東地方で大規模な地震の発生が懸念されている昨今、せまり来るその脅威を説きまくり、すてきな防災アイテムをむりむりに押しつけてきた。
7人にSONY ICF-B01 2個、PELICAN Recoil2410 3個、Panasonic BF-450 2個とそれぞれにエボルタ電池。
(参照 装備ページ)
帰ってから、もっと大量の防災セットを押しつけてくるべきだったのではとも思ったが、まさかの時に少しでも役に立てば、すぐに救援に行けない醤油屋としてはちょっと安心かなと。
●平成24年1月9日(月曜日/晴れ)
昨日は倉敷市消防団の出初め式でした。なかみいつもとおんなじ。
ただ、昨年の東日本大震災のためか例年より多くの消防団員が式に臨んでいたように思います。
震災で殉職された280人に上る消防職団員の方々に黙祷を捧げました。 今一度、合掌。
昼から防災ページを増強。夕方から消防団の新年会で、しこたま飲んで食いました。
今日は一日、防災ページ、防災マップの更新。
いやー、昨年は操法の練習にパワーをたくさん注入した分、大震災の情報収集がおろそかになっていたと反省、また反省。
今年は更に被災地支援とこっちの災害対策をがんばろうと思います。
年賀状をなんとか今日、遅くとも明日には仕上げないと・・・・。すみませんです。
●平成24年1月4日(水曜日/曇り)
明けましておめでとうございます。
私事ではありますが、年賀状をいただいた方々、必ず返事を書くのでちょっとまってね。
昨年は3月に東日本大震災があり、4月から11月中旬まで消防団の操法大会の練習があり、続けてすぐに醤油の仕込みが始まり、12月中旬から年末の仕事がたてこみ、消防団の年末夜警が終わって、年が明けた正月休み、ハードディスクにたまった震災関連番組を見直したり、ディスクに焼いたりし、やっとたまりにたまった防災関係の情報をまとめてアップできました。
東日本大震災後の防災・減災を考える。←防災関係者向けです。
3月以来、やっと肩の荷がおりた気がします。新型 LED豆電球の評価実験はできませんでした。 ぼちぼちやります。
今年のこたつはさみしいっす。
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