醤油屋絵日記(2024/令和6年版 その2 不定期更新)
---------------最終更新日:2024.6.16
またしても令和6年版日記のファイルが壊れたので5月13日以降は”その2”で続けます。
5月13日までの日記は下のリンク「R6その1」から。
平成25(2013) 〜令和5(2023) |
R5 その2 |
R6 その1 |
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平成14(2002) 〜平成24(2012) |
西山醤油店は、平成16年8月30日深夜、台風16号により床上70cmの高潮被害を受けました。
モーター、ポンプ、機械設備、電気系統、事務書類等々に甚大な被害がありました。
また、パソコン、デジカメ等のデジタル器機の破損、データの消失がありました。
しかしながら被災から19年が経ち、なんとかほぼ被災前の状態にまで復旧することができました。
支援していただいた皆様に心から感謝するとともに、醤油の製造、地域防災活動に力を注ぎたいと思います。
●2024.6.16
日曜日朝7時、町内一斉清掃。
2020年春に裏の蔵解体跡に防草シートを敷いてから4年。
傷みが目立ち始め、気になっていたので草取りのついでに張り替えをした。
去年4月に傷んだ箇所を補修したテープは有効なようで、全くはがれ破れ等見られなかった。
資金があればシートを敷く際に、合わせ目とピンに張ると草の侵入を防ぎ、より長持ちしそう。
シート上に生える草は飛んできた種がシートの合わせ目と固定ピンに引っかかり、そこで発芽するのだ。
古いシートはそのまま、上に重ねて敷く。
幅が同じシートだと新旧のシートの合わせ目が同じになるので、西の一列目は幅1mのシートにして調整した。
結局一日仕事になり、夕方までかかる。
シャワーを浴びてちょっと休憩して日曜日のルーティーンとなった買い物と外食へ。
●2024.6.15
朝6時半、第一果の小ナス収穫。 翌日接ぎ木ナス、翌々日ソフトナスを食ってみたが、ふつうにナスだった。
仕事をさぼって9時過ぎまで、玉ねぎ(ケルたま)の収穫。
倒伏しているのは半分ほどだが、梅雨入り前に収穫しておく。
黒マルチをめくりながら、ボーダーフォークで掘り起こし、やさしく抜いていく。
侵入しているハマスゲ駆除の方により時間がかかる。 芋づる式に大ザル一杯分。
大小含めて200個以上収穫できた。 よいものからお客さんに差し上げる。
今年はとう立ちしたものが少なく、10株に満たなかった。
また畑の南東は鬼門なのか、昨年のカボチャに続き今年の玉ねぎとあまりできがよくない。 なんで?
●2024.6.14
楽天市場で購入したサツマイモ苗第2便がメール便で昨日届く。 同じくべにはるか11株、送料込み1200円。
朝6時過ぎ、南の用水路沿いの4畝にそれぞれ3、3,4,1株定植した。 たっぷりの水をやる。
ポット苗4株、切り苗第1弾10株も新芽を伸ばしている。
カボチャは一番北の1株の生育が遅れている。他の4株は順調。
エダマメは第1弾、第2弾共に多少の虫食いはあるがほぼ順調。
接ぎ木ナス、ソフトナス共に最初の実が10cm弱になっていた。
第一果は株の生長のため早めに摘み取るらしい。
シュガープラムのわき芽を摘んでいたら、ぽろっと実が採れてしまった。すまん。
この時期、植物の生長と同じように微生物の活動も活発になる。
やつらは小麦のデンプンを食ってエタノールと二酸化炭素を出す。
そのガスがもろみの固形分を押し上げる結果、もろみの体積が増し、表面にひび割れを生じる。
醤油屋はこのサインをみて櫂を入れる。
仕込み直後とは逆に、まず中心部に櫂をぶっ込みぐるぐるかき回す。
すると溜まっていた二酸化炭素がぶしゅー、ぶくぶくと解放されもろみの液面が下がる。
それから周辺部をぐるっと攻めるのだ。
この日、倉敷の最高気温32.4℃。
もろみを混ぜるニンゲンも暑かったが、昨日定植したばかりのサツマイモの苗はだいじょうぶか? 黒マルチで焼かれてないか?
午後5時半過ぎ、状況確認と水やりに東の畑に。
葉っぱはへろへろだったが、何とか生長点は生きてそうなので一安心。
エダマメにも水をやっていたら、葉の虫食い跡の原因が判明した。(赤矢印)
朝には姿が見えなかったが、この時間には活動しているらしい。
被害は第2弾の特定の株のみ。
どうやらポット栽培中の苗に卵が産み付けられていたようで、防虫ネットを突破されたのではないようだ。 よかったぜ。
おいらのたいせつなエダマメをかじった6匹は、りっぱな成虫にはなれませんでした。
●2024.6.13
あまぷる、シュガープラム共に70cmを超えてきた。
接ぎ木ナス、ソフトナスも60cmほどに。
花のめしべがおしべと同じくらいの長さなので、肥料不足かも。
●2024.6.11
発酵が始まる前に、仕込みすぎたもろみを他の桶に一部移した。おそらくこれでセーフのはず。
夕方、梅雨入り前にミニトマトの雨よけを設置。
5株定植したカボチャのうち1株が生育不良のようなので、追加で種をポットに植えた。
2年前購入の同じ「ほっこり姫」、実は種の袋に1粒残っていたのだ。発芽すればラッキー。
●2024.6.9
雨の日曜日。
久しぶりにだらだらごろごろと充実した自堕落ライフを満喫する。
夕方、一日を無為に過ごしてしまった背徳感を感じつつ、まいっかおやすみだものと正当化する。
そしていつもの買い物と外食。
帰りにコメリで木酢液(1.5L 598円)とナスの肥料(400g 298円)を購入。
木酢液は害虫予防とモグラ対策に使う予定。
肥料の方は、衝動買いしてしまった。 ナス初心者だから仕方がない。
●2024.6.8
土曜日。
朝6時前から昨日届いたサツマイモ苗(楽天市場 べにはるか10本 800円+送料770円)の植え付け。
水平植えし、十分水をやる。
6/2に定植したポット苗4株も無事根付いたようだ。
エダマメ、カボチャも順調。
8時から草刈りへ。
明日が雨予報なので、有志と予定していた旧アダハマ戦線の草刈りを(仕事をさぼって)前倒しで行うことになったのだ。
ちょうど楽天スーパーセールで購入したバッテリー式草刈り機makita MUR195UDZ(本体のみ)が間に合った。
画像手前がMUR195、奥が190。
実際に使ってみたところ、まず静か。使い始めの190より静音性が向上したように感じた。
操作部はレバー式の無段階変速になったが、個人的にはバッテリーの残量も予想しやすい3段階のボタン式が使い易かった。
最大の変更点、後端モーター化。
先端モーター式は冷却用の通気口から草の破片が入り込む欠点がある。
また、設計ミスといっていいほどギアがもろかった。ハードな草刈りはムリ。
醤油屋の想像では、『修理用のモーターアッセンブリの注文と苦情が殺到』 → 『後端モーターに設計変更』となったのではなかろうか。
かるーい草刈りであれば190でもいけそうだが、195はそのへんに配慮しながら使っていきたい。
旧アダハマ戦線に行ってみると事前の情報通り、鳥のつがいが子育て中らしくけけけっと威嚇する鳴き声と共に飛来する。
しょうがないので、コメリ裏あたりは保護区として巣立ちまでほうちすることにした。
セイバンモロコシが繁り、いい感じの営巣地なのだろう。
お昼で撤収。午後はちゃんと仕事した。
●2024.6.3
ソフトナスも花が着いた。
冷蔵庫の日よけ設置。
●2024.6.2
日曜日で朝5時半から5/25にコメリで買ったサツマイモ(べにはるか 4本 598円)の植え付け。
ポット苗は初めて。
商品タグを見ると去年母が植えたものと同じようだ。
『パックから苗を取り出し、根を半分切り取ります。残っている根に、太い根やピンク色の根があれば取り除きましょう。』
そのまま植えると太い根やピンク色の根がイモになり、収量が減るという。(商品タグの説明より)
はさみで太い根とピンクの根をちょきちょきやっていたら結局ほとんどなくなってしまった。(画像赤矢印)
とにかく水平植えで4株定植。
その後午前中いっぱい次のサツマイモ用の畝立て、草木灰(カリウム含有)すき込み、ハマスゲとチガヤの掘り起こし。
午後からは黒マルチを敷いた。
例のほうちニンジンに、これまたまたダイナミックな花が咲いていた。
●2024.6.1
土曜日。
ミニトマトのあまぷる、シュガープラム共に草丈40cmほどになり、もう実が大きくなり始めた。
接ぎ木ナスも30cmを超え、最初の花が開いた。ソフトナスも40cm越え。
ケル玉は倒伏が始まり、収穫の日取りを天気予報を参考に思案中。
午前中仕事をさぼって朝8時からの第2アダハマ戦線の大規模草刈りに参加。
すげーマシンのすげー威力と効率に圧倒された。
そのさなかに醤油屋が修理したマキタのバッテリー式草刈り機MUR190が逝ってしまった。
●2024.5.30
エダマメ第二弾の定植。
これで一畝分終了。防虫ネットで全面を覆った。
●2024.5.29
業務用冷蔵庫に使っているポタ電残量11%。
昨日の雨で充電できなかったので、本日晴天ソーラー充電日和。
午後3時過ぎに行ってみたら、窓から差し込む西日が冷蔵庫に当たっており、ぶんぶんと202Wで冷却中だった。
とりあえず合板で直撃を防ぐ。100均の断熱シートでカバーする予定。
夕方東の畑へ。カボチャも根付いたようで、大きく葉を広げていた。
●2024.5.28
けっこうな雨が降る。
ソフトナスの葉を喰っていたうにょを塩化ナトリウム地獄へ投入。
●2024.5.26
日曜日。
サツマイモを植える畝にマルチを敷く。
昼前から第2アダハマ戦線へ。
夕方まで草刈りとザイトロンフレノック散布。
そして母のお供でお買い物と外食。
●2024.5.25
朝、ミニトマトのわき芽かきと支柱への誘引。
第一花房の下のわき芽のみ伸ばし、2本立てにする。
ナスにはつぼみができていた。
最初のつぼみのすぐ下とその下のわき芽を残して3本立てにするのが王道らしい。
トマトと同じに、やってしまった・・・・。 すまん、ソフトナス。
東の畑に行く。 エダマメ、カボチャに水やり。
先月仕込んだ新もろみのアルコール発酵が始まったようだ。
仕事が終わってコメリでサツマイモの切り苗を探すがすでになく、ポット苗を購入。べにはるか4本入りで¥598。
●2024.5.23
早朝東の畑へ苗を運んで定植。たっぷりの水をじょうろでやる。
第一弾のエダマメは防虫ネットで覆った。昨年同様ことしもカメムシが大量発生するらしい。
カボチャもカラス対策。今後不織布をかぶせてアブラムシ対策も行う予定。
●2024.5.22
早朝東の畑へ。
苗の数と畝の長さを測り、マルチに穴あけ器で定植位置の印をつける。
エダマメはジグザクの二条植えで二畝、カボチャは株間を十分にとって一畝。
冷えた業務用冷蔵庫は運転時でも24Wしか消費していない。 けっこう長く使える予感。
●2024.5.21
07:13 昨日午後2時から17時間使って残量63%。
08:23 残量59%。もう一台のE1500(ほぼ満充電)と交換。使用済みは200Wソーラーパネルで充電開始。
14:39 残量75%。ソーラーパネルで満充電になったものと再びスイッチ。
一旦冷えてしまえばその後は25Wくらいしか消費しないようだ。画像の消費電力0Wは、タイマー間欠運転でOFF中のため。
今程度の気温なら、天候さえよければ余裕で運用できそうだ。
問題は今年の夏に屋根散水、エアコン(DELTA2経由を予定)、バッテリー(草刈り機、空調服)等と一緒に運用できるかだ。
残念ながら夏はソーラーパネルの温度上昇により変換効率が低下する。
冬場だと200Wソーラーパネルで180W程度出るが、夏場は140Wほど。
暑さ対策は醤油屋のライフワーク。 現状でどこまでいけるか試す。
●2024.5.20
朝一番、作物の確認と水やり(トマトは朝、ナスは夕方がいいらしい。)とうにょぷちり。
エダマメはとてもおいしそうな香りを放っているようで、夜陰にまぎれうにょうにょがどこからともなく這い寄ってくる。
仕込みも終わり、電力の検針日(月に一度の測定日)も過ぎて電気の使用量のお知らせが来た。
どんだけ削減できたかおたのしみ。
ついでに1〜5月分を前年同月と比較してグラフ化してみた。
冷蔵庫、冷凍庫の買い替えに加え、ソーラーパネルとポータブル電源で日々のパソコン周り、電子レンジや炊飯器、掃除機、また仕込みに使ったバーナー、業務用掃除機、Wifiカメラ等の電力を賄った結果、24〜45%(37〜77kWh)削減できた。
《追記2024.6.11》 昨年十数年ぶりに買い替えた冷蔵庫、冷凍庫の省エネ効果を全く失念しておりました。 スマートプラグに残っていた消費電力データをエクセル先生で集計、比較した結果、 上記削減量の16〜30%(10〜23kWh)がソーラーパネル&ポータブル電源による節電効果で、 大部分の70〜84%は冷蔵庫&冷凍庫買い替え効果でした。 そりゃそんなに減るわけないよな。 とはいえ、4,5月仕込みに使うのは有効であることが確認できた。 |
6月からは政府の補助金も減り、家計にとっては厳しい夏となりそうだ。
しかも長期予報は”たぶんいつもより暑くなる”らしい。
そこで今年の夏は醤油の冷蔵に使っている業務用冷蔵庫を1台分、ポータブル電源で動かしてみることにした。
業務用というとがっつり電気を喰いそうだが、設定温度は12℃くらい、しかもタイマーで間欠運転にしているのでそうでもない。
醤油自体保存食品なので、品質保持にそれほど冷やす必要はない。
午後2時、電源を入れると初期の庫内温度は18℃、消費電力は230W。
●2024.5.19
日曜日。
風の試練を乗り越えた夏野菜にちゃんと支柱を立てた。
ポット栽培中のエダマメ(たわわみどり)第一弾は生育に差があるがまあ順調。 這い寄るナメクジは見つけ次第処分。
第二弾も発芽。
カボチャ(ほっこり姫)は6粒中5粒が発芽。 発芽率85%とあり、6粒目はざんねんらしい。
東の畑に行って畝を整え、マルチを敷いてエダマメとカボチャ定植の準備をした。
その南側のサツマイモ栽培予定部分に移る。
5/2におおかた処分した畝からチガヤ、ハマスゲの生き残りが芽を出していた。
一度や二度の処分ではへこたれないやつらなのだ。
出たら掘り起こす、出たら掘り起こすを繰り返すしかない。
●2024.5.16
玉ねぎの葉が枯れてきた。原因不明。
枯れた葉にかじりついているナメクジを処分した。 こいつのせいなのか?
その後、醤油屋のこころの内を表すように午前中から風雨が強まる。最大瞬間風速15.7m。
強風に晒され、翻弄される苗。 葉の大きいナスは根元からぶんぶん振り回されている。
支柱を立てればよかった・・・。
野菜の神様、ご加護をっ。
●2024.5.15
インボイス制度。
ビンボな零細弱小醤油屋からパートさんの給与約一月分に相当するお金を更にむしり取る増税
であることが判明。
・・・ビンボ死す制度。
死ぬ前に夏野菜を植えておこう。
あまぷる、シュガープラム、接木中長ナス、超やわらかナス。 おまえ達は元気に生きるんだ。
夕方、プチトマトの雨よけ支柱とアーチを組んだ。屋根にする農業用塩ビシート(約1.7×3.4m)もきれいに洗って準備。
●2024.5.14
とりあえず塩水に混ぜ込んだ麹だが、なじむまで撹拌を怠ってはならない。
雑菌の繁殖を抑える塩分を染み渡らせるまでしんどい作業が続く。
のだが、・・・しこみずぎ。 あと人差し指一本分しか桶に余裕がない。
「容量いっぱい仕込んでみるか」はダメであることが判明した。
十分なじんだあとに今期仕込んだ他の桶にバケツで移し替えないと。
6月になりアルコール発酵が始まると1割ほど膨らむので、確実に間違いなくあふれる。
直径2m以上の大きな桶(十七石)は周囲から攻め、最後に板を渡して中心部に櫂を入れる。
仕込みが終わったとはいえ、疲労が蓄積した腰にけっこうくる作業。
ただラスボス戦とは違い時間制限がないので、混ぜ→他の仕事→混ぜ、ができるのはたすかる。
醤油屋のボディといえば、昨年の仕込みで不安のあった肘は磁気サポーターを常用することでほとんど気にならないまでに回復。
手首もフレミング先生の加護付き磁気ブレスレットのおかげで何とかなっていた。
ところが安心したのもつかの間、仕込み初期に麹満載のネコ車で坂道ダッシュしている最中に右股関節に痛みを感じた。
こりゃちょっとヤバイぞ。
数年前から違和感というか不安を感じることがあり、ストレッチで何とか対処してきたのが高負荷で悪化したようだった。
いろいろやってみた結果、原因は坂道ダッシュ時の足の使い方が原因であることがわかった。
どうも無意識に右かかとでダッシュしていたようで、母趾球(ぼしきゅう/足の親指の付け根にある丸いふくらみ)を意識してダッシュすることで痛みはなくなった。
六十を目前にすると、年相応のいろんな不具合が出てくるものなのだなと重ねて悲しく実感した醤油屋でした。
ま、仕込みも終わったし、なんとかなるでしょ。 たぶん。
●2024.5.13
朝6時、宿命の対決。
屹立する最強の敵。
手にするのは「醤油屋ころし」一本のみ。
使用者のライフポイントの90%を消費して爆発的に攻撃力を上げる”肉を切らせて骨を断つ”アイテム。
それでさえ突きが通らない。 なんという防御力、厚すぎるぜ。
同じ箇所に渾身の四度目の突き、やっと貫通。
敵は毒胞子をまき散らし、マスクの隙間から侵入。醤油屋の肺を焼く。
接触冷感性特殊素材が編み込まれたスーツも機能不全に追い込まれ、上昇する体温、全身から吹き出す汗。
息が切れる。酸素がたりない。
ここが最終決戦。
マスクを投げ捨て乾坤一擲の全力投入。
そして、骨を切らせて骨を断つようなたたかいが終わる。 醤油屋のレベルが1上がった。
達成感はすごいが、老骨にはマジきびしいぜ。